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チェックボール

更新日:2014年6月8日|日記

こんにちは。

今日は、いい天気!暑かったですけど、今日は、梅雨も中休みといったところでしょうか。

 

 

只今、A/TのO/H中ですが、たまに見かけるトラブルが今回あったので、ご紹介。

 

サーボの分解、O/H中、2速のシリンダーの中から、写真のような小さい球がでてきました。もちろんここにあるべき部品ではありません。

本来、この球は、バルブボディーの中にあり、2速の油圧のかかり方をコントロールするオリフィスやワンウェイバルブの役目をしてます。

 

乗り心地を重視する為に、1速から2速へシフトするとき油圧をゆっくりと掛け、2速から3速へシフトする時にゆっくりと油圧を抜く事をやってます。

わかりやすく言うと、わざと2重かみ合いをして変速ショックを少なくしようとしてるわけです。2速を犠牲にして。。。

 

 

この機構は、1300ccのA/Tのみに備わってますが、1300のA/Tの2速がダメになる原因のほとんどがこれが悪さします。

 

 

 

今回のこのA/Tは、なんども繰り返すことにより、ボールを支える受け側が若干広がり、限界まで来たときに、油圧によって一気に突き抜けてしまい、この球がサーボから出てきたものです。結果で言うと、突き抜けてよかったんです。

 

まずいパターンは、この球が途中で、ひっかかり、動かなくなると、油圧を解放する事ができず、2速を引きずる事になります。そうなれば、あっという間に2速のバンドは無くなり、2速がすべるようになります。

 

 

 

1300cc特有のトラブルのひとつです。必ず、対策するべき所ですね。(僕はA/TのO/Hをする時、二度と起こらないように対策してます。)

 

 

ほんの一例ですが、このような事をやりながら強化A/Tを作ってます。

 

他にも、もちろん至る所に対策をしますが、それらのご紹介はまた今度、機会があればしていきますね。

 

 

 

 

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