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Staff Blog
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更新日:2019年6月22日|Leather work
こんにちは。
実はわたくし昨日、栃木県まで行ってました!
何をしに…別に遊びに行ったわけじゃないですよ!!仕事です仕事!
昨日栃木県まで行った理由は…こちら↓
栃木レザー株式会社さん
聞いたことある人もいますかね?栃木レザー。
ここは「革」を作っている工場です。いわゆるタンナーです。「皮」を「革」にする工場です。
皮:肉を取り、まだ生のまま毛の残った状態の物です。腐ります
革:色んな工程を経て鞣された、腐らないものです。
皆さんが目にするものは「革」で「皮」ではないです。
革って元々副産物的なモノなんです。だから牛肉を食べれば食べるほど皮が取れるので革も供給されるわけです。
まぁうんちくはあんまり話しても面白くないと思うのでご興味ある方色々写真をお見せするんでお店で気軽に言ってください。
その中から数枚写真をのっけていきますね!
これが「原皮」という状態です。まだ毛もあります。原皮って塩漬けされてるんですよ~。それをデッカイドラムに入れて洗う!
これがデッカイドラム。
こういったドラムがたっくさんあり、それぞれの仕事をしてます。
これが革を鞣すピット槽。この中の茶色い液体に革がたっくさん入ってます。この液体がタンニン液って言うのかな。濃度の低い順につけこんでいき、浸透圧でタンニンをしみこませていくそうです。あの革の生成りの色ってこのタンニンの色らしいです。植物のミモザのタンニンです。
水分を含みそのまま乾燥させるとカッチカチの革になってしまうので「加脂」という工程を踏みます。ここでは魚油を使うそうです。植物タンニンと相性がいいらしいです。結構独特なにおいがします。
乾燥させて厚みや傷などを選別していく。乾燥させる工程って案外原始的にデッカイ扇風機がたくさんまわってました。
染色、仕上げ、乾燥
2枚目の写真。職人さんが手で機械を操って革を伸ばしていく作業です。革の繊維に沿って手で伸ばす。一枚一枚…。この機械めちゃくちゃ重いみたいです。すご…。
まぁ結構端折って書きましたが、これがザックリ革を作っている工程です。
どの写真も結構床が濡れていると思いますが、タンナーという仕事は水がとても重要とされているんです。なのでタンナーは結構川沿いに集中してあったります。ここでは1日900トン以上の水を使うそうです。んーと、25mプール1杯ちょっとって言ってたかな。地下水を汲み上げて使っているそうです。
そして行く前にちょっと心配していたのが、「匂い」と「原皮の視覚的衝撃」でしたが、どちらもまったく許容範囲内で、なんなら一番見たかった工程だったので楽しかったです。
革はあくまでも副産物。なので私たちが牛肉を食べれば食べるほど原皮は潤います。そうすることによって今後も皆さんのお手元に革製品が残り続けるってことです。ここ最近の食文化の変化によって分厚く大きな原皮というのは入りにくくなっているようです。
という事でやっぱり、肉を食べるって大事ですね!!革製品と肉食ってどっか縁遠いような感覚に居たりしますが結構直結します。
なので、私もこれからもっと肉を食べようと思います!!!笑(食べたいだけ…
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